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バイオクライマティックデザインによる住宅設計のパターン・ランゲージ

2-3 地形を読む

更新日:2022年1月10日

Reading the Terrain


地形を読み、地形を活かした住宅を計画します。




*地形を読むと言うことは、その土地の成り立ち、その土地に働いている力を読みとることであると考えられます。また、その地形学的情報が何を意味し、社会にどのように影響しているかを考えるには、防災や環境、地盤や地下水など幅広い知識も必要となります。地形を読むためには、地形を三次元的に頭の中にイメージすることが必要です。また、地名から、その土地の特徴を知ることも可能です。例えば、「山」「岡」「丘」「台」などがつく地名は丘陵や高台、「堀」「沢」「沼」「津」「池」のつく地名は水辺であったことを示しています。


地形を活かした住宅を計画しています。


▼その状況において

地域及び計画敷地周辺の地形を適切に読み取らないと、その地域の地形に逆らい、地形と計画する住宅が不協和音をおこしてしまい、地形を活かした環境負荷の低い住宅は実現しません。

なぜなら

・高低差のある地形やすぐ近くに河川がある地形など、地域及び計画敷地周辺の地形を適切に読み取らないと、適切な住宅配置計画、快適な生活を実現する平面計画・断面計画・庭のランドスケープ計画をすることがでずに、地形を活かした快適で環境負荷の低い住宅は実現しません。

・地形とともに計画敷地の地盤を調査しないと、耐震性が高い建物でも支える地盤が弱ければその性能を活かせず、地震に強い住宅(それは環境に配慮した住宅にも通じます)は計画できません。

・すべての土地を規格的にフラットに造成することは不可能であり、地域及び計画敷地周辺の地形を詳しく調査をしないと、地形か活かした計画をすることができず、地形に馴染んだ適切なコストで快適な住宅は実現しません。


▼そこで

地域及び計画敷地周辺の地形、地盤を適切に調査し、読み取り、その地域の地形に逆らわない、地形を活かした、環境負荷の低い快適な住宅を計画します。

例えば

・フィールド調査、地形図による調査等によって地域及び計画敷地周辺の地形を把握し、地形に馴染む住宅配置計画・庭のランドスケープ計画、快適な生活を実現する平面計画・断面計画を考えます。

・地盤調査をし、地盤に最適な基礎を計画し、地震に強い家づくりを考えます。

・地域及び計画敷地周辺の地形・地盤を詳しく事前に調査し、地形・地盤を活かした適切なコスト(それは環境に配慮した住宅にも通じます)の住宅を計画します。


▼その結果

・地形に馴染む、適切な住宅配置計画・庭のランドスケープ計画、快適な生活を実現する平面計画・断面計画の住宅が実現します。

・耐震性の高い、そして地形に逆らわないことにより適切なコストの住宅が実現し、それは環境負荷をできるだけ与えない住宅建設にもつながります。

・今後、建築を計画する時に、地域の地形や地盤を事前に詳しく調査し、分析することにより、地形・地盤を活かした快適で丈夫な建築を計画することができます。

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