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  • バイオクライマティックデザインによる住宅設計のパターン・ランゲージ

3-2 微気候をつくる

更新日:2022年1月10日

Creating a Microclimate


樹木が敷地内の快適な環境をつくります。






*微気候とは、地表面の状態や地物の影響を強く受けて、細かい気象・気候状態の差異が生じる、地表面から地上1.5mくらいの間の大気層(接地気層)の気候です。私たちの定義では、住宅の敷地周辺及び住宅の敷地内の細かな気候のことをいいます。


周辺も踏まえて、敷地内の外部空間を設計しています。


▼その状況において

樹木の特性と効果を理解して設計しないと、樹木が住宅とも関連しあう、バランスのよい環境がつくれず、快適な外部空間が設計できません。

なぜなら

・樹木がもたらす温熱環境の調整効果を理解していないと、最適な植栽配置ができないため、樹木の持つ環境効果を最大に引き出すことができません。

・敷地周辺の地形や植生を知らないと、それらが敷地内におよぼす影響を具体的にとらえられず、適切なアンジュレーションのある外部空間が計画できません。

・樹木は敷地外にも影響を与えていることを理解しないと、隣どうしの庭の関係を適切に調整できず、人の心理にも関係する豊かな植栽計画ができません。


▼そこで

敷地内の外部空間である庭に、落葉樹や常緑樹、花木などを、それぞれの特性を活かして適切に配置することによって、微気候をつくります。

例えば

・夏は直射日光を遮り、冬は落葉する落葉樹を適切な場所に植えます。東京の郊外部「武蔵野」地域の農家では、落葉樹のケヤキが屋敷林として植えられ、敷地内の微気候の最適化に役立っていました。

・風を遮ることのできる常緑樹を、北側の窓の近くに小さな築山と組み合わせて植えるなど、微細だが有効な工夫をします。

・隣の庭との関係も考えて、落葉樹か常緑樹か花木か、また樹の高さ(樹高)や葉の広がり幅(葉張り)、地面からの最下の枝までの高さ(枝下高)などを考え、微気候の相乗効果が生まれるような計画をします。


▼その結果

・夏は葉が生い茂り直射日光を遮ることで涼しく、冬は落葉し暖かい日差しが入ってくることで室内が快適になります。

・落葉樹と常緑樹をバランスよく植えることで、微気候のアンジュレーションをつくり、一年を通して、外部空間の微気候を適切に保ちます。

・環境を整える樹木以外に、花の咲くシンボルツリーを隣の人や地域の人が見える場所に植えると、皆で四季の変化を感じられる生活を楽しむことができます。

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