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  • バイオクライマティックデザインによる住宅設計のパターン・ランゲージ

5-3 日よけの効果

更新日:2022年1月10日

Effect of the Sunshade


建築的な日よけで日ざしを遮ります。
















*建築的日よけとは、庇のほか日射調整フィルム、遮へい型低放射(Low-E)ガラス、日射遮へい雨戸・格子、簾虫籠(すむしこ:古く北陸地方の家屋によく見られた透過性の高い竹の細木の格子を無数に使用した障子)、障子、外付けブラインドなどの建築の部位や、植栽や垣根、藤棚などの外構などをいいます。

*「庇」とは、外壁の開口部(窓や戸)、玄関、ポーチやベランダなどの上部に取り付けられる日よけや雨除けの小型屋根をいいます。屋根の先端が外壁の外側から張り出した「軒」とは区別して呼ばれています。庇や軒は、古来より受け継がれてきた日本家屋に欠かせない部位の一つであり、いくつもの重要な役割を担っています。


建築的に日よけを考えています。


▼その状況において

庇などの建築的日よけを効果的に設計しないと、夏に室内の温度上昇を抑制することができず、涼しく快適な温熱環境を持つ住宅は実現できません。

なぜなら

・日よけの設置場所による効果の違いを認識して、建築的に日よけを計画しないと、適切な温熱環境を計画できなくなってしまうので、快適な住空間を実現できません。

・ガラスと日よけの組み合わせ効果を理解していないと、効率よく日射の遮へい量をコントロールすることができず、室内の温度上昇を抑制できずに冷房用エネルギー消費量が大きくなり、環境負荷の高い住宅になります。

・日射による開口部の受熱量は、方位や季節によって異なることを理解しないと、日射遮へい部材の大きさや角度、開口部の設置方位に応じた形状を決めることができず、快適な室内環境をつくることができません。


▼そこで

夏に室内の温度上昇を効率的に抑制するために、設置場所、ガラスと日よけの組み合わせ効果、日射遮蔽部材の形状と方位等を考慮した上で建築的な日よけを効果的に設計します。

例えば

・室内で日射を遮へいすると日射熱が日よけに吸収され、その熱が室内に放熱されるため室内温度が上がるので、窓の外にブラインドなどを設置し室外で日射を遮断します。

・ガラスと日よけの組み合わせ効果を理解して、日射遮へい性能を有するLow-Eガラスや既存のガラス面に貼ることのできる熱線反射フィルムを使用するなどして、室内の温度上昇を抑制します。

・日射による開口部の受熱量は、方位や季節によって異なることを理解して、太陽高度や方位角、緯度、方位から日射の進入方向と角度を季節ごとに読み取り、日射遮へい部材の大きさや角度、開口部の設置方位等に反映させます。


▼その結果

・建物の外部に設置する外付けルーバーは、日射熱を建物内部に取り込むことを防いでくれるため、室内温度を上げることなく効果的に日よけを行う方ができます。

・遮蔽型低放射ガラスやフィルムを併用することで効果的に日ざしを遮ることができるので、冷房用エネルギー消費量の低減ができます。

・住み手の生活も想定しながら、適切な建築的な日よけを設けることによって快適な室内環境が実現し、エネルギーの有効利用にもなります。

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