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7-6 開口部の効果

バイオクライマティックデザインによる住宅設計のパターン・ランゲージ

更新日:2022年1月10日

Effects of Windows


住まいに必要な多様な機能を持つ開口部を設けます。




























*開口部は、採光、換気、通風、及び人の出入りや眺望を得るなどの機能があります。窓ガラスなどで仕切り光が得られるものや、雨戸などのように風雨がしのげる反面、採光が得られないものもあります。

*窓の種類には、引き違い窓、開き窓(外開き窓、内開き窓)、上げ下げ窓、縦(横)軸滑り出し窓、突き出し窓、内倒し窓、ドレーキップ(内開き内倒し)窓、シーべキップ(引き戸内倒し)窓、パラレルスライド窓、回転窓(横(縦)軸回転窓)、ルーバー窓、FIX窓といった多岐にわたる開閉方式があります。また、換気や採光を得る以外にも、火災時に煙を排出するための天井に近い高所に取り付ける排煙窓や、消防隊が進入するための非常用進入口など所定の機能も有する窓などがあります。


開口部を計画しています。


▼その状況において

開口部の多様な機能を活かす発想を持たないと、場所ごとの特色をつくれず、機能的で快適な住空間に必要な窓を持つ住宅は実現できません。

なぜなら

・採光と通風を両立させるような開口方式にはどのような窓が適切か理解しないと、開口部の選択ができないため、機能を満たす開口部を設計できません。

・開口方式の長所・短所を理解した上で採用しないと、必要機能を果たせないため、快適な住空間を実現できません。

・開口部が、採光、換気、通風、人の出入り、眺望などの多様な機能をコントロールする総合装置であることを理解して設計しないと、必要な機能が満たせないため、要求を満足する住宅を実現することができません。


▼そこで

多くの機能や種類を踏まえて、快適な住空間にふさわしい開口部を計画に取り入れます。

例えば

・適正な場所にルーバー窓(ジャロジー窓)を採用し、採光も通風も満足することを考えます。

・嵌め殺し窓が、開閉できずガラス面の掃除がしにくいことを理解した上で、採光や眺望に活かせる場所に計画します。

・階段の踊り場など、室内の温熱環境に大きな影響を与えない場所に「ピクチャーウインドウ」(眺望専用の窓)を設け、階段室を明るく快適に演出します。


▼その結果

・開口部が必要としている機能に適合した窓の種類(開口形式)が選択され、室内環境の快適性に寄与します。

・室内の光、温熱環境の適正化を基本機能としている開口部を適切に配置しつつ、他の機能も付帯させ、人の感性も豊かにする快適な住宅を実現します。

・開口部の在り方で、地域との開かれた関係を表現することもできます。

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