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  • 猛 小林

1-2 大気候をふまえる

Taking into Account the Macroclimate


大気候を意識した生活環境を考えます。




*地球全体を大きな気候区分で分けてとらえたとき(ケッペンの気候区分)、「温帯湿潤気候」、「熱帯雨林気候」などと呼ばれる明確な特徴を持つ気候区分のそれぞれを大気候と呼びます。世界の地域ごとに区別できる気候特性があり、植生や生活文化にも地域的特徴が認められます。日本には「亜寒帯湿潤気候(寒冷)」、「亜寒帯湿潤気候」、「温帯湿潤気候」があり、東京は「温帯湿潤気候」とされています。


大気候をふまえて生活環境を考えています。


▼その状況において

大気候を意識した生活を考えないと、生活環境に占める人工空間の割合が大きくなりすぎてしまい、快適な生活ができる環境は実現しません。

なぜなら

東アジア、日本(中南部)には、湿潤な温帯性気候が分布しています。この気候特性が照葉樹林帯を育み、「稲作漁撈(ぎょろう)文明」(安田喜憲(2016)『環境文明論―新たな世界史像―』論創社 )を発達させてきました。その中で展開してきた、農耕を中心とした日本の生活文化は、自然と共生した開放的なライフスタイルを持っていました。私たちは、この気候と生活が強く結びついた、自然と共生した暮らし方の歴史から学び、これからのライフスタイルを考えていく必要があります。


▼そこで

大気候があることを知って、大気候の特性をふまえる発想を持つことで、日本の中南部の気候に合致した、人工の設備だけにたよらない、開放的な生活環境を考えます。

例えば

住宅を計画するにはバイオクライマティックデザインによらなくてはいけませんが、その前提として大気候を意識して「中気候を解く」ことからはじめることが必要です。地域の気候に合わせて、太陽のエネルギーを活用し、風を通し、水を活かす工夫をした、地域に開かれた住宅が、私たちの元々の生活の基本にあったことを思い描き、住宅のあり方を考えます。


▼その結果

地域の気候特性をふまえた上で、現代のテクノロジーも適切に活用する発想ができ、人工エネルギーを過度に使用することのない、しかも現代を生きている私たちのライフスタイルとも共存できる生活環境の計画ができます。

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