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  • 猛 小林

2-1 中気候から解(と)く

Thinking from the Local Climate


最初に、中気候から地域特性を紐解(ひも と)くことから住宅を計画します。




*中気候は、一般的には、大気候と小気候の中間の規模の気候であり、局地気候とも呼ばれ、数十km~数百kmの範囲の地域の中での気候です。中気候の現象の例として、大都市や中都市の都市気候、盆地の気候などがあげられます。このパターン・ランゲージでは、「気候」(climate)という言葉を、通常考えられている、その地域を特徴づける大気の状態(天気・気温・降水量・風などの傾向)を指す概念から、より広く、地形・歴史・暮らしなどまで含む幅広い概念として捉えています。


バイオクライマティックデザインによる住宅を計画しようとしています。


▼その状況において

すぐに住宅の間取りなどを考え始めるのではなく、計画地の地域特性や気候特性の課題を捉え、その課題をどうしたら解決できるかを考えることから始めることをしないと、計画において中気候の特性に対応することができず、バイオクライマティックな住宅は実現しません。

なぜなら

・地域特性をふまえた計画をしないと、地域固有の利点を活かすことができずに余計にエネルギーを使用するなど環境に負荷をかける住宅になることがあります。

・地域の気候特性のデータなどから気候や気象の挙動を把握し、課題を可視化しないと、その課題解決を提案することができずに計画敷地の気候特性をふまえたバイオクライマティックな住宅を計画することができません。

・中気候の特性を課題として捉え、その課題を解決するために地域の環境や室内の環境をシミュレーションなどせずに計画すると、設計者の想像やこれまでの経験則だけで設計することになり、バイオクライマティックな住宅は実現しません。


▼そこで

地域特性や気候特性を調査し、その課題を把握し、その課題を解決するためにさまざまなシミュレーションをすることによって、地域にねざしたバイオクライマティックな住空間を考えます。

例えば

・設計者の感覚とともに、地域特性や気候特性を調査することにより、その地域のポテンシャルを把握し、またその課題を可視化し、その課題を解決するための方策を考えます。

・中気候のデータをふまえ、コンピュータなどにより温熱・風速・照度シミュレーションなどを行うことで、夏至や冬至など季節の環境の影響に対応した住宅を計画します。

・バイオクライマティックデザインによる住宅を計画するためには、中気候を解くことからはじめます。


▼その結果

・地域特性や気候特性から、その地域のポテンシャルや課題に適切に対処することで、地域にねざした快適な住まいが計画できます。

・設計者の想像やこれまでの経験則だけでは、気候や気象の挙動は把握できないため、正確な予測をするための模型や図面さらにはコンピュータなどによるシミュレーション結果が、想像できなかった問題を浮き彫りにすることで新たな設計のヒントを与えてくれます。

・中気候を解くことからはじめることにより、省エネルギーで、自然の力をいかしたバイオクライマティックな住宅の計画の第一歩を踏み出すことができます。


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