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  • バイオクライマティックデザインによる住宅設計のパターン・ランゲージ

5-1 光の強度

更新日:2022年1月10日

Light Intensity


自然光の強弱を効果的に利用します。














*太陽から放たれた光を「自然光(昼光)」と呼び、「自然光(昼光)」は、「直射日光」、「天空光」、「地物反射光」、「室内反射光」に分けられ、天気、方位、時刻等によって時々刻々と変動します。屋外の「直射日光」の照度は曇天で10,000lx(ルクス)、晴天で100,000lx程度であり、電灯光による室内照度(500lx程度)の200~2,000倍に達します。

*大気圏内に太陽光が入射すると塵や水蒸気によって散乱、吸収され、大気層を透過して、直接地表面に達するものが「直射日光(直達日射)」です。また、太陽光が大気層を透過する時に塵や雲などにより散乱し、その散乱光のうちで地表面に到達するものを「天空光(天空日射)」と言います。


住宅の採光計画をしています。 


▼その状況において

直射日光の照度は、天候、方位、時刻などにより変動しており、適切に窓を計画することによって光の強弱をうまく制御しないと、部屋の中で暗い場所、明るすぎる場所などを作ってしまうなど、快適な住空間を実現することができません。

なぜなら

・窓の開口方式や大きさによって明るさがどう変化するかを考えて採光計画をしないと、光の強弱をうまく調整できないため、快適な部屋を計画することができません。

・窓の高低と光の入り方や明るさがどう関係するかを考慮しないと、明るさのムラが生じてしまうため、十分に自然光を取り入れることのできる部屋を設計することができません。

・窓からの光が一面からなのか、二面以上からなのか、窓をどの壁面に設けると明るさがどのように変わるのをよく検討しないと、日差しの豊かな部屋を計画することができません。


▼そこで

直射日光は、時事刻々と変動しているため、強い影や、不快グレア(不快な「まぶしさ」を伴う反射光)の原因にもなり、安定した光源として利用するには、窓の配置等を十分検討し、直射日光を上手に制御しながら活用します。

例えば

・全開の掃き出し窓、半開の掃き出し窓、腰窓(床面近くに配置した窓)、地窓となどでは、照度分布により人の視的快適性に違いが生じるため、その特性を十分に検討して、窓配置等を計画します。

・直射日光ではない「天空光」を取り入れる北向きのハイサイドライトは、高所から日が差すので曇天時でも十分な明るさをもたらし、地窓は床面の反射光を部屋に導くため、自然光の強度をうまく調節して室内に導くよう計画します。ブラインドを使うと照度分布のムラをやわらげることができます。

・部屋の一面だけでなく、壁面の異なる面にも窓を設け、強い直射光やグレアを防いだ天空光など、他の窓からも豊かな自然光を取り入れた二面採光を検討します。


▼その結果

・水平面照度に直接反映する全開の掃き出し窓は、自然光がたくさん入る明るい空間を計画でき、北向きのハイサイドライトや地面からの反射光を室内に入れる地窓は、直射光が入る時間帯は室全体を程よく照らし、入らない時にはほんのり明るい空間を計画できます。

・二面採光は、光の入り方に広がりをもたらすため、奥行きのある豊かな採光計画となります。

・窓の配置等を十分に検討することにより直射日光を上手に制御し、天空光を取り入れて活用することで、人工光だけでは得られない太陽の光を一番効率よく感じられる、人の目に最適化した室内になります。自然光の有効活用は省エネルギーにもなります。

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