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バイオクライマティックデザインによる住宅設計のパターン・ランゲージ

8-1 楽しむ水

更新日:2022年1月10日

Enjoying Water


水の効果を活用した住宅を計画します。





























*水の音を聞いたり、水のある風景を見てリラックスしたり、温泉に入って心身ともに癒された経験はみなさんもあると思います。水には様々なリラックス効果があります。有名建築にも水を巧みに利用したものが数多くあります。フランク・ロイド・ライトの「落水荘」、ローレンス・ハルプリンの「フォアコートファウンテン」、安藤忠雄の「水の教会」、坂茂の「静岡県富士山世界遺産センター」など、多くの建築家は水を巧みに利用し、設計の重要なコンセプトの一部にしています。


水を楽しめる住宅を考えます。


▼その状況において

水の持つ「見て楽しむ・聞いて楽しむ」などの側面を効果的に活用する工夫をしないと、「心地よさ」を得ることができないため、多様な快適さが実現できません。

なぜなら

・水が持つ「人の精神(気分)に与える特性」を活用しないと、情動に作用する効果的な活用ができないため、心地よい住宅はつくれません。

・また、水の物質としての特性を活用しないと、効果的な利活用ができないため、心地よい住宅はつくれません。

・水は太陽や風などと共存することで効果的な活用ができるため、水以外の環境も把握して活用しないと、心地よい住宅は計画できません。


▼そこで

水が持つ「人間の精神的な部分に働きかける力」と「物質として持つ特性」を十分に活用し、住宅に水を楽しむための演出も計画します。

例えば

・リビング等から眺められる庭に池を配置し、太陽の光を受けて揺らめく水面が心地よい光を室内に届けてくれる池を配置します。

・水の存在が生活に安らぎと心地よさを与えてくれるように、室内に水草や観賞魚を入れた水槽を設けるなどします。

・雨の音や川の音などが生活に豊かさをもたらすように、部屋との関係を考えます。


▼その結果

・現代の都市で疲れた家族の心を癒すものとして水がはたらき 、多くの精神的効果を人にもたらします。

・日常生活で、あまり感じることのできない自然や水の恩恵を存分に受けることができ、また周囲の住宅にも良い影響を与えることのできる住宅になります。

・水を介したコミュニケーションや水が誘う空間づくりなど、もっとも身近な物質である水を活用することで多くの住宅の模範となります。

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